引用元:amazon.co.jp
公開から30年も経つというのに、何となく好みではない気がしていたせいで、大好きなハーヴェイ・カイテルが主演していることも知らなかった
19世紀のニュージーランドが舞台
原住民のマオリ族の住むこの未開の地に暮らしているスチュアート(サム・ニール)に妻として迎えられたエイダ(ホリー・ハンター)
彼女は話すことができないけれど、ピアノが弾けることで本人は不自由を感じてはいなかった
遥々スコットランドから娘フローラ(アンナ・パキン)そしてピアノと一緒に小舟で現地の砂浜に到着したエイダ
後れて浜に到着したスチュアートは、荷物運びに雇った現地人たちがピアノを運ぶのを嫌がるのを見て、荷物だけを運ばせようとする
自分の声でもあるピアノを置いていくわけにはいかないエイダは激しく抵抗するも聞き入れられず、結局スチュアートたちはピアノを浜に残したまま自宅に向かい始める
ピアノが忘れられないエイダは娘と一緒に何度も浜に行きピアノを弾く
その音色とエイダに魅了されたベインズ(ハーヴェイ・カイテル)は、「ピアノを習ってみたい」と言い、ピアノを(スチュアートが欲しがっている土地と交換にして)手に入れる
そしてエイダに「黒鍵の数だけ自分にレッスンしてくれたらピアノを返してやる」と伝える
本人が望まない形で遠い場所まで来て、尚且つ酷い扱いを受けるエイダ
彼女の気持ちになって観るべき映画なのだろうけれど、余りにも強情な性格丸出しな彼女の表情が怖くて、前半はどう鑑賞していいのやら、と困ってしまった
徐々にエイダが心を開き始めてからは普通に観られたけれど、前半の頑なさである意味観客を惹きつけてしまうホリー・ハンターの目ヂカラが凄かった
有名な(?)空耳シーンは開始16分
浜にピアノを置いたまま、エイダの荷物を抱えて森に入って行く現地人たちが、より一層茂っているところで立ち往生して言う台詞
「あんな所は生きて通れねえ」
この瞬間の字幕は表示は無いけれど、どうせならそのまま「あんな所は生きて通れねえ」と表示して欲しかった
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