引用元:amazon.co.jp
1995年のアメリカ映画
舞台は1988年
まだミャンマーがビルマ、ヤンゴンがラングーンと呼ばれていた(日本では翌1989年まで)頃の話
アメリカ人のローラ(パトリシア・アークエット)は、留守中に夫と息子を強盗に殺されたショックから立ち直れないまま、姉アンディ(フランシス・マクドーマンド)の提案でビルマに観光にやって来る
現地に入って数日観光を続けていても気分が晴れないローラは、ひとりでホテルから街中に出たところ、民主化運動で盛り上がる群衆の姿を目の当たりにし、激しく高揚する
ホテルに戻ると、ロビーでは自分が居ないことで現地警察まで駆けつける騒ぎになっていて、外出禁止時に出歩いていたことで逮捕もあり得ると注意を受けてしまう
しかし民主化運動を弾圧しようとするビルマ軍を見たばかりで興奮しているローラは、警察に反抗的な態度を示し、一触即発の空気が流れるも、周囲のとりなしで事なきを得る
ラングーン市内は厳戒態勢となり、旅行者は7日を越えて滞在できないことからすぐに出国することになるも、ローラは外出した際にパスポートを失くしてしまい、ひとり取り残されてしまう
「再発行されたらすぐに帰国便に乗ること」と姉に何度も念押しされたローラだったが、現地ガイドのアウン・コー(本人役)に声を掛けられラングーン市内から当てもなく地方の村に向かう
フランシス・マクドーマンドが観たくて選んだ作品だったけれど、始まってすぐに妹と別れてしまい、それ以降出番ナシ
逆にパトリシア・アークエットという女優は苦手で、しかもローラという女性がステレオタイプな直情型アメリカ人として描かれていて、前半は観ていて疲れてしまった
最愛の家族を失い自暴自棄になっていたから、と理解すべきなのだろうけれど、姉の心配を他所に塞ぎ込んだままかと思えば、民主化運動を見て感動し、ツアー旅行中にもかかわらず外出、パスポートを失くし、再発行されるまで待機すべきところを郊外に出掛ける(現地の言葉も情報も無いまま)
こういうタイプの人が存在するから映画作品が成り立つ、とも言えるけれど、、
村に入ってから(案の定)トラブルの連続、そこで雨の中故障した車を押したり、仲間を命懸けで助けに行ったり、逃走中撃たれた仲間を抱えながら川に身を潜めたり、とパスポートの体当たり演技の連続に心を許してしまう
またこれを機にミャンマーの民主化について調べるきっかけにもなり、有益な作品だった
一番わかり易かったのが(大学生向け)NHKの就活応援ニュースゼミ
1からわかる!ミャンマー(1)なぜクーデターが起きたの?
ちなみに(2)軍が政治にこだわる理由は?、(3)今後どうなる?
このサイト、ローラにも教えてあげたい
明日は、韓国の仲良しカップルについてのドキュメンタリー映画を紹介します