無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

102. ONCE ダブリンの街角で

f:id:desertislandmovie:20200627224019j:plain

 

2007年のアイルランド映画

 

 

ダブリンで父親と同居しているストリートミュージシャンの男が歌う失恋の歌を、東欧から来た移民の女性が気に入り、親しくなっていくところからストーリーは始まる

 

この映画では二人の名前は明らかにされない、男、女、彼、彼女として話が進んでいく

 

一緒に彼の歌を演奏するうちに、ふたりは惹かれ合うようになるが、お互いにすんなりつき合い始めるわけにはいかない事情を抱えていた

 

彼には忘れられない彼女がロンドンに居て、彼女には幼い子供と東欧に残してきた夫が居る

 

お互いに相手の気持ちを分かっていながら一緒にならないのか?と思ってしまうけれど、流れでそうなってしまうほど二人は若くない
 
今抱えているものを全部反故にするわけにもいかない、、、そんな二人の「現実的な」恋愛感情がうまく表現されている作品
 
 
本作は低予算で、しかもその75%はアイルランド映画局から出資された
 
監督は残りの予算の一部を負担し、しかも(もしこの映画が成功したら)利益をみんなに分配する、と約束したという(撮影は最小限のセットと人数で友人宅などを使って行われ、17日で終了した)
 
こうした手弁当な雰囲気はいかにもアイルランドっぽい気がする
 
 
数年前ダブリン行った時に、コンサートや博物館などでチケット代を払おうとすると、オプションで「児童教育とか文化系施設への寄付をしますか?(その分追加料金を払いますか?)」と確認を求められた
 
他の国でも同じような経験はあるけれど、アイルランドでは一層熱心なところにお国柄を感じられた 
 
 
 
ちなみにイギリスの慈善団体が行った調査による、寄付金額やボランティアへの参加などからわかる「優しい国ランキング」(←曖昧だなあ)は次の通り
 
 
  1.  ミャンマー
  3.  ケニア
  5.  アメリ
  6.  オーストラリア
  7.  カナダ
 10.  オランダ
 
 
ちなみに日本は111位(137か国中)
 
コロナ以降は支援熱も高まっているとはいえ、もっと他者のために時間とお金を割いて良いのかもしれない