引用元:Yahoo!映画
2019年のアメリカ・イギリス映画
エルトン・ジョンの生涯を描いた(ご存命です、、)ミュージカル映画
とはいえ、しつこくないし、ストーリーの邪魔をしないから、ミュージカルが苦手な人でも大丈夫
イギリスはもちろん欧米各国の成人のほとんどは、彼の生い立ちについて知っているだろうに、改めてこういう作品がヒットすることに「さすがだなあ」と感心してしまう
、、、生い立ちを知っているから映画を観るのか?
両性愛者であり、またドラッグやアルコール依存症であること、過食症に苦しんだりと大変な時期についてもしっかり描かれているけれど、過剰に重苦しくはせず、二時間のエンターテインメント作品として成立させている
デビューから今まで、ほとんどの曲で共作している作詞家のバーニー・トーピンと最初に出会うカフェのシーンは、(ファンにとっては特に)感動的なくらいに巧く表現されている
本作の中で、嬉しい発見というか確認がふたつできた
ひとつは、ポップなオリジナル曲で勝負してきたアーティストだから、ルーツ音楽からの影響は感じさせないけれど、ベースにはしっかりソウルがあることが描かれていること
もうひとつは、英国のアーティストが米国に進出する時に、どういう風な心持ちで行くのかを、エルトンがLAのTroubadourで「クロコダイル・ロック」を熱唱する前のシーンで観られること
個人的にはこのふたつだけでも本作を鑑賞する価値は大いにあった
前年にリリースされ、全世界で爆発的にヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」とつい比較してしまう、、、音楽的には本作の方が好みだけど、映画としては(ミュージカル的な要素などが無い分)主人公の人生を克明に描いているという点で「ボヘミアン - 」の方がより多くの支持を得ているのもわかるような気がする
前述のTroubadourは、現役のライブハウスながら、コロナの影響で存続が危ぶまれているらしいが、何とか復活してほしい
NYのアポロ・シアターや、CBGB、ロンドンのMarquee Club、日本にも潰れてはいけないライブハウスがたくさんある(潰れていいところなんてない)
ツイキャスの有料配信とか、いろんな手段を使って経営されているので、できる範囲で貢献したい