引用元:amazon.co.jp
1951年の作品
タイトルはてっきり秋を表しているのかと思いきや、麦秋(ばくしゅう)の候とは、(11月頃に種をまき)初夏に収穫することから、「5-6月頃」を指すらしい
北鎌倉にある間宮家の実家に住んでいる紀子(原節子)は、大手の会社で働き、独身生活を楽しんでいる
家族は、紀子が居る今が一番賑やかで楽しい時だと理解していながらも(早く嫁がせなければと)、呑気な紀子に気を揉んでいる
そんなある日、紀子に縁談が舞い込む(小津映画において「嫁ぐ」ことは永遠のテーマか)
「晩春」、本作、「東京物語」と連なる紀子三部作の中でも、できれば最後に観たい作品
他二作と比較すると、良く言えば完成されているし、悪く言えば地味だから(三部作で描かれる世界に)ある程度馴染んでから観る方が深く味わえるような気がする
ほとんどが自宅のシーンで風景を楽しめるワケではないけれど、(この世界観に包まれて鑑賞したいという理由で)いつか劇場で観たい作品