無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

129. あつもの

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引用元:Yahoo!映画

 

1999年の作品

 

厚物(あつもの)とは、菊の栽培のこと

 

 

北陸の田舎町の消防士として過ごしてきた馬野杢平(緒形拳)は、「あつもの」においては「北陸の名人」と呼ばれるほどの腕前を持つ

 

定年を迎えるにあたって、孤独からアルコールに走った妻は東京郊外の精神病院に入ることになり、杢平は自慢の菊を荷台に積んで関東に住む息子夫婦に世話になる

 

その地域には、杢平がいくら頑張ってもコンテストで勝てない黒瀬(笈田ヨシ)がいる

 

杢平は、地元の菊同好会の集い(高齢の男性ばかり)で、ちょっとした小遣い稼ぎに来ていた音大生のミハル(小島聖)と知り合い、話の流れからミハルの案内で黒瀬の家に向かう

 

 

 

 

杢平や黒瀬の様に、幼少のころから菊に魅せられる人もいるというのは新鮮だった

 

家屋や庭と調和しているというよりも、単品でゴージャス(?)な感じが個人的には好みではないけれど、本作に惜しげもなく使われているたくさんの菊には圧倒される

 

道楽で妻を蔑ろにしてきた杢平は、退職してある意味これからはしっかり妻に寄り添える機会だというのに、何とも呑気なもの

 

そして呑気でいる自覚があるようにも見えず、本人は目の前のことに必死になっている

 

初老の2人と女子大生、、、3人とも「生きる意味」を必死で探しているのか

 

それぞれ趣味のレベルを越える生きがいを持っていながら「他者を羨んでばかりいる」せいで満足することも忘れている

 

人生後半の生き方について考えさせられる作品

 

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