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シム・ウンギョン出演の韓国映画を観た流れで鑑賞
東京でCMディレクターとして活躍する夕佳(夏帆)
自由にさせてくれる優しい夫・篤(渡辺大知)に甘えて、寝る間もないほど忙しく働き、職場の妻子持ちの先輩(ユースケ・サンタマリア)と不倫を楽しんでいた
そんなある日、病気が少し良くなった祖母の見舞いに、夕佳は久しぶりに実家のある茨城に帰省することになるが、その話を聞きつけた友人の清浦(シム・ウンギョン)は、他にすることもないし面白そうと言って、自分の運転で夕佳を茨城に連れて行く
実家に戻った初日の夜、外は大雨だから家で清浦と飲もうと、夕佳はビールを求めて母屋のキッチンに向かう
そこから続くいくつかのシーンがまるでホラー映画のように強烈だった
キッチンの椅子にだらしなく座って、小型テレビでドラマを観ながら大きな声で話す母・俊子(南果歩)
誰に聞かせるでもなく、俳優の見た目を批評したかと思えば、自分に話しかけてきたり、どこまで正気なのかもわからない
そして幼い頃から話の合わなかった兄(黒田大輔)が、父親が道楽で買った日本刀を振り回し、(聞いてもいないのに)この家の散財状況を自虐的に語りだす
結局ビールが無いことがわかり、かといって飲まずにはいられず、大雨の中を地元のスナックまで車を走らせる夕佳と清浦
そこは常連のくたびれたおやじたちと、下品なホステス(伊東沙莉)がずっと下ネタで盛り上がっているまさに場末のスナックで、社交的な清浦はカラオケを一緒に歌ったりしていたが、夕佳は話しかけられても適当に受け流していた
すると、その様子を見ていたママ(高山のえみ)に冷や水を浴びせられてしまう
これで一連のシーンは終わり、次の場面は翌朝になるのだけれど、この実家での一夜は、初めて茨城に来た清浦にとっては言うまでも無く、夕佳にとっても強烈なインパクトになり、「大嫌いな地元」を嫌ったまま受け入れるきっかけになる
地元をそのまま受け入れられるようになるのも、30歳女子の通過儀礼といったところだろうか(普通はもう少し早い?)
共感できるキャラクターではないけれど、作品には大いに共感できた
明日は、緩いアメリカ映画を紹介します