引用元:amazon.co.jp
タイトルは「正午(まひる)なり」
丸山健二の同名小説が原作の1978年作品
今ならコンプライアンスで引っかかるところが複数ある作品ではあるけれど、観るべき映画でもなる悩ましい作品
東京での生活に挫折し、実家のある信濃大町に帰ってきた忠夫(金田賢一)
友人に会わす顔もなく、しばらく実家で両親と過ごすも、父親には「ここにはお前がする百姓仕事はない」と冷たくあしらわれてしまう
機械いじりが好きな忠男は、何とか電気屋で修理の仕事にありつく
実家で仕事をする許可を得て、壊れた家電製品を持ち込み深夜まで修理に没頭する一方で、幼馴染の哲治(田村幸司)と遊ぶようになる
とにかく青春真っただ中の青年の垢抜けないどころか「垢だらけ」な様子を描き切った作品
悶々と田舎で過ごす少年の衝動が爆発するシーンで挿入されるモトクロスの映像など、多々ある稚拙な表現も少年の様子とオーバーラップする感じで訴えるものがあった
金田賢一(元プロ野球選手、金田正一の息子)、そして手塚理美のデビュー作
明日は、東日本大震災がテーマの作品を紹介します