引用元:mermaidfils.co.jp
2017年のフランス映画
パリに来たばかりのマヴィ(ロリータ・シャマー)は27歳
街にはどうにも馴染めず、自宅でもシェアハウスをしている女性がいつも男を連れ込んでは声を上げてセックスするせいで、どこにも居場所が無い毎日
カフェの店内に「従業員募集」の張り紙をしていた古書店を訪ね、店主のジョルジュ(ジャン・ソレル)に出会う
無愛想で偏屈なジョルジュではあったが、日を追うにつれてその人柄も信用できる素敵な男性だと思うようになる
マヴィにとっては祖父にあたるような年齢だというのに
次第に互いの孤独を癒す存在になっていくも、ジョルジュには決して話さない秘密があり、それを理由に彼は店を離れてしまう
古書店では荷物の整理くらいしかしていないマヴィに法外な報酬を与えたり、何かあればすぐに店を閉めたりするくらい働く気も無いジョルジュは、裕福な家庭に育ったように見えていたが、実際にはイタリアの極左組織「赤い旅団(Le Brigate Rosse)」のメンバー
本作の時代背景は明らかにされていないけれど、パリの街で原子力に反対するデモのシーンで「FUKUSHIMA」という単語がでてくるから現代なのだろう
となると、近年目立った活動の無い「赤い旅団」の勢力も低下していそうなものだけど、本作でのジョルジュには潤沢に資金がある様に描かれている
年配の男性が若い女性と結ばれる作品は多いけれど、男性側の幻想の様なストーリーが多い中で、本作にはそうした気持ちの悪さも無く楽しめる
一方で、ふたりの男女としての関係と、ジョルジュの謎の部分と、どちらを主軸に鑑賞するのか最後までわからなかった
明日は、クリエイティブとは?と考えさせられる作品を紹介します