無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

862. 男はつらいよ

引用元:amazon.co.jp

 

最近の楽しみは、毎朝「私の履歴書」を読むこと

 

いつもは、知らない(大企業の経営者とか)オジ様の 自慢話、もとい、苦労話が書かれているから滅多に読まないけれど、倍賞千恵子の連載が始まってからは熱心な愛読者に

 

倍賞という名の由来や、デビューまでの経緯など、知らなかった話ばかりで何とも面白い

 

↑ のリンクでこれまでの連載も読めるので、ご興味のある方は是非!

 

 

 

 

1969年のシリーズ第一作

 

あらすじを書くのも気が引ける(ほどに有名な)ので、ほんのサワリだけ

 

 

父親と喧嘩して家を出た寅次郎(渥美清)は、20年振りに故郷の葛飾柴又に帰ってくる

 

町はちょうどお祭りの最中、お調子者の寅次郎は早速その中に入ってはしゃぎ、その勢いで親戚の叔父(森川信)、叔母(三崎千恵子)そして父親も亡くなった今、唯一の肉親である妹のさくら(倍賞千恵子)と再会

 

翌日は、その妹さくらのお見合いが予定されていたが、付き添う予定だった叔父は前夜飲みすぎてしまい、急遽「実の兄なのだから」と寅次郎にその役目が回ってくる

 

 

ところが、14歳で家を出て以来、実に20年間も姿を見せなかった寅次郎は、周囲が思っているようなオトナではなく、大事なお見合いの席を酔った勢いで台無しにしてしまい、さらにそれを(これまで親代わりにさくらを育ててくれた)叔父と叔母に非難されて、また家を飛び出してしまう

 

 

シリーズ全50作の第一弾という割に、一話完結的な内容

 

50作という数と、それを可能にした長期間に亘る商業的な成功は、正直なところピンと来ない凄さ

 

007シリーズが全25作、、国もストーリーも違うから単純に比較もできないけれど、このクラスになれば「自分の青春時代」どころか「自分の人生」そのものを反映する映画として観てきた人も多いのだろうし、そういう作品があるというのは本当に羨ましい

 

 

本作は、「PLAN 75」を劇場に観に行く前に、「倍賞千恵子といえば」ということで予習した

 

 

結婚を決意する二十歳のさくら(男はつらいよ)が暮らす、経済成長真っ只中の日本

 

そして、78歳のミチ(PLAN 75)が、去ることを検討する、高齢化社会の日本

 

たった(?)53年間の国の変化としては、あまりに残酷

 

 

明日も、倍賞千恵子出演作をご紹介

 

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