引用元:shochiku.co.jp
「PLAN 75」を観る前に、倍賞千恵子出演作の予習として「男はつらいよ」を観たと書いたけれど、もう一本観たのが本作
いつかは観ようと何十年も思いながら、ラストシーンが有名過ぎるせいで、何となく後回しに、、
「この機会を逃すとマズいな」と、意味もなく焦って鑑賞
福岡から上京し、工場で働いていた欽也(武田鉄矢)は、女にフラれたことで自暴自棄に
仕事を辞め、その退職金で真っ赤なマツダ・ファミリアを買って北海道に向かう
東京からフェリーで釧路、そこから網走まで走り、駅前で「車に乗っていかないか?」と女性に声をかけ続ける
何人目かに声をかけたのは、同じく東京から傷心旅行で北海道に来ていた朱美(桃井かおり)
欽也は何とかドライブデートに持ち込もうと、とりあえず目についた食堂に朱美を誘う
そして、その食堂に網走刑務所から出所したばかりの勇作(高倉健)が入ってくる
倍賞千恵子は、勇作の帰りを待つ元妻光枝役ということで、ラストシーンまでは登場しない
しかし、そんなことは関係なく楽しめたし、(欽也と朱美が当時の若者の典型とは思わないけれど)70年代後半に若者だった人たちには特別な作品なのだろう
そして、そうした作品が存在するのは羨ましいなとも思った
印象的なシーンに、出所したばかりの勇作が、食堂でビールとラーメンを注文して一気にかきこむところがある
何とも勇作に感情移入してしまう(そして食欲をそそる)シーン、高倉健は、この撮影の為に二日間何も食べずに臨んだという
明日は、いよいよ明日公開される、アキ・カウリスマキ監督の新作をご紹介