無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

781. エッセンシャル・キリング

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引用元:amazon.co.jp

 

2011年のポーランドノルウェーアイルランドハンガリー映画

 

 

アフガニスタンの山岳地帯で三人の米兵と遭遇したムハンマドヴィンセント・ギャロ

 

幸運にも彼らに見つかる前に、死んでいる兵士が抱えていたロケットランチャーを奪い、三人を一発で仕留める

 

しかしヘリコプターと車で追跡してくるアメリカ軍に拘束され、厳しい尋問を受ける

(ヘリコプターからの攻撃によって一時的に聴力を失った彼は、受け答えができなくなってしまう)

 

ところが夜になって、別の場所に護送車で移動させられている時、彼の乗った車が横転し、崖下に落ちてしまう

 

ムハンマドは、両手足を繋がれた状態のまま、雪の積もる山中に逃亡する

 

 

 

 

前半の尋問シーン以降、基本的に台詞らしい台詞も無く、とにかく過酷な状況で逃亡を続ける(ワン)シチュエーション・ムービー

 

 

途中で山の斜面を転がり落ちて怪我したり、空腹に耐えかねて虫(蟻?)を食べたり、氷上で釣りをしている男が釣り上げた魚を奪ってかぶりついたり

 

「こんなの絶対嫌だな」と、当たり前の感想を思い浮かべながら、最後まで一気に観てしまう

 

いづれにしても、よほどの幸運が訪れない限りノー・チャンスなムハンマド

 

遅かれ早かれ拘束されるか凍死(或いは餓死)する運命だったろうに、一時的に救われたことで緊張の糸が切れてしまうところが、何とも皮肉に感じられた

 

 

明日は、まだゴチャゴチャ言ってる逃亡者のドキュメンタリー映画をご紹介