無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

747. ネオン・デーモン

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引用元:amazon.co.jp

 

2016年のフランス・デンマークアメリカ作品

 

 

ジョージアの片田舎から、モデルになることを目指してロスにやってきた、16歳のジェシーエル・ファニング

 

ジェシーへの興味と、羨望と、嫉妬の入り混じった感情のままに近づいてくる、撮影現場やオーディション会場で顔を合わせる他のモデルたちに圧倒され、憧れの仕事環境に馴染みたい思いはあるものの、自ら距離を縮めることも出来ないでいた

 

デザイナーやフォトグラファーからも高く評価されるうちに、周囲の嫉妬は軌道を逸したものになり、ジェシーの心境もそれに呼応するように乱れていく

 

 

感性で勝負するクリエイターと、(内面がどれほど滲み出ているかは別にして)容姿の美しさで競い合うモデルの世界を、面白く対比させている

 

華やかなファッション業界のブラックな部分を描いた(よくある)映画なのかと思い、途中で観るのを止めようか迷ったけれど、観ているウチに、相手に嫌な思いをさせるフレーズとか、マウンティングする際の言い回しが妙に面白く、「いつかこの言い回しを使ってやろう(そんな機会は無いのに)」などと脱線しながらストーリーに入っていける

 

いかれたモーテルの主人に、意外な俳優がキャスティングされている

 

普通はもったいないと感じるパターンの配役ではあるけれど、本作のは成功している気がする(本人も楽しそうだし)

 

 

また↑のポスターの通り、中間色を敢えて排除したかのような配色も、新鮮で本作にはフィットしていたと思う