引用元:amazon.co.jp
2014年のスペイン映画
アンダルシア地方にあるラス・マリスマスという湿地帯(↓ 参照)
こんな場所に湿地帯があるなんて知らなかった
しかも映画の冒頭で湿地帯を空撮した映像が流れるのだけど、美しい織物のようにな素晴らしい景色が続く
スペイン南部にはまだ行ったことがないのでいつか訪れてみたい
時は1980年
「ペピ・ルシ・ボンとその他大勢の仲間たち」も1980年のスペインを描いていたけれど、この時期のスペインは5年前にフランコの独裁政権が終焉したとはいえ、民主化の方向が決まって(暫定的に)ファン・カルロス国王がトップに就いていた時代で民主政権が始まるのはその数年後だから、まだキナ臭い余韻に包まれていた過渡期だったのだろう
マドリードからこの湿地帯の街に左遷されてきたペドロ刑事
ベテラン刑事のファンと祭礼中に殺害されたふたりの少女の事件を捜査することになる
現地入りしてみると、過去にも似たような少女の失踪事件が起こっていることを知る
関係者を中心に捜査を進めるも、みな一様に歯切れが悪く進展するどころか次々にこの街が抱える問題が浮かび上がってくる
グロテスクな死体が出てきたりするけれど、スペインに関心がある人には必ずアピールするだろう「スペインの影の部分」が堪能できる作品
いい塩梅で伏線の回収がされている(回収されないものも結構ある)ので、続けて二回観たくなってしまう
明日は、珍しくラオスが舞台の作品を紹介します