引用元:amazon.co.jp
2010年の香港・フランス・ベルギー合作
中国の反右派闘争についてよく知らなかったこともあって鑑賞
中華人民共和国の建国にあたって、共産党は他の党からの支持もあること、またいくつかのポストも与えていることで民主的なイメージ作りを行う
1956年には毛沢東が弁論の自由を説き、他党にも自らの意見の発信を促す
こうした動きに対して他党や各界から政府に対する不満や提案が出るようになるも、次第に過激になり、1958年には55万人もの右派が失職、或いは辺境地域に労働改革などの処分を受け、さらに2年後の1960年には反右派闘争によってゴビ砂漠にある政治犯収容所に送られる
本作はその収容所での過酷な暮らしぶりを描いた作品
疲労と飢えで自らの余命も長くないと悟ったヤンは、仲間の中で最も信頼しているルウに「自分が死んだら(遺体をすぐに処理しないで)少し待って欲しい 上海に住む妻が引き取りに来るから」と伝える
その数日後にヤンは亡くなってしまうが、妻が来る前に監督者に死体が見つかり処分されてしまう
多数の死者が出るこの砂漠では死体の処理も酷く、妻のシューがやって来た時には案内できる場所も無く、、、
究極の飢餓とはどういうものか、今までもそうした映像は観てきたつもりだったけれど本作のリアリティには圧倒されてしまった
本作では収容所に送られてしまう過程などは描かれず、収容所地域のワン・シチュエーションだが、過酷な生活と背景の美しく雄大な自然の対比があまりにも残酷に映った
ちなみに次回で700投稿になるので、ここまでの製作国別鑑賞数をカウントしてみた
今回 前回(約1年前)
アメリカ映画 35% 38%(占める割合)
日本映画 26% 26%
ドイツ映画 4% 6%
フランス映画 5% 4%
イギリス映画 4% 4%
韓国映画 4% 3%
イタリア映画 3% 2%
スペイン映画 1% 2%
その他 18% 15%
前回の結果から「その他を増やしたい」と思っていたので、満足な結果ではあるけれど、なかなか地味な変化ではあるなあ
明日は、トム・クルーズ主演作品をご紹介