引用元:natalie.mu
1983年の作品
↑ のイラストビジュアルは、2021年に4K修復版が公開された際にイラストレーターのサイトウユウスケとデザイナーの成瀬慧がコラボしたもの
前回の「卒業」と一緒で、何度か観ているものの、通して観たのは初めてという経緯もあって、
「これ、まったくの初めてだったらどんな感想も持ったかな?」
と思いながら鑑賞
デビット・ボウイや坂本龍一、ビートたけしというキャスティングへの依存度や、演技力、設定のリアリティなどに、疑問を持ってしまったかもしれない
或いは、捕虜収容所という特異な空間で日・英の軍人たちが引き起こした価値観や組織論、宗教的な考え方などの衝突を、超個性的なキャストを活かしながら描いた名作と思ったかもしれない
デビット・ボウイ演じる英陸軍少佐が美化され過ぎている気もするけれど、80年代らしくて許せる気もするし、そうでなければあのキス・シーンも成立しないことを考えると、時代や状況を上手に切り取ったスナップショット(123分という長さの)として観られる
原作がローレンス・ヴァン・デル・ポストという作家の「影の獄にて」という短編集の中の二話(を繋げた)に基づいていると知り妙に納得
南アフリカの作家で、自身がジャワ島の日本軍捕虜収容所で体験したことを書いたものと知って、是非読んでみたいと調べたところ、原作も和訳も絶版(Amazonで古本が89万円!)
いつか再販されるまで待つしかない
映画の方は4K修復版が、新宿武蔵野館、横浜シネマリン、シネ・リーブル梅田、京都シネマなどで上映中
グッズもお薦めです
明日は、超スリリングな、上映中のチャン・イーモウ監督作品をご紹介