無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

545. ゆれる人魚

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引用元:amazon.co.jp

 

イレブン・ミニッツ」、「残像」以来のポーランド映画、2015年の作品

 

 

 

舞台は 19XX年 ワルシャワ

 

と謳われているけれど、音楽や服装からすると80年代か

 

 

ホラー・ファンタジー(そんなジャンルあるのか?)の形容の通り、ワルシャワのナイトクラブに突然現れた姉妹(人魚)の話

 

 

ホラーというより、ちょっとグロテスクと言えるくらいに人魚のサマがリアル

 

ほぼ人間と同じ容姿になることもできるし、水をかけると再び人魚に戻ることができるのだけれど「そこまで凝らなくても、、」と思うくらいリアル

 

年頃の女の子らしく人間界(?)に興味津々で、ファッションやお酒、煙草、そして異性など、いろんな「初めて」を経験するのに熱心なふたり

 

それでも姉は時々ヒトを食べてしまい、妹はクラブバンドのベーシストに恋をしてしまう

 

 

状況的に「鶴の恩返し」的なファンタジーもあり、80年代東欧ポップスで踊るちょっとしたミュージカル的なシーンもあり、バラエティに富んだ作品

 

 

 

人魚といえばドイツのローレライを思い浮かべるけれど、中国、アフリカ、中南米オセアニアでも同じような物語があり、日本でも古くは「日本書紀」に記述があるという

 

コチラは、コペンハーゲンの人魚姫(「世界三大〇っかり」なんて言わないで!)

 

 

母親からの頼まれごとを放って水遊びしていた娘が魚にされてしまったり、ヒョウに襲われて川に飛び込んだ美しい娘が人魚になってしまったり、各地で人魚にまつわるいろんな物語があるのもなかなか興味深い

 

 

 

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