引用元:amazon.co.jp
2000年のアメリカ映画
いろんなところでレビューを目にして、ここ10年くらい「いつか観よう」リストに挙げながら後回しになっていた作品
レナード(ガイ・ピアース)は、自宅に押し入った強盗に妻が強姦されているのを目撃する
レナードは男を射殺するも、もうひとりいた犯人に突き飛ばされ頭を強打し、そのショックで記憶が10分しか維持できない前向性健忘になってしまう
愛する妻のために復讐しようとするレナードは、メモやポラロイドカメラ、大事なことは身体に彫り込んでまでして記憶のハンデをカバーするも、すべての変化にはついていけず、また誰を本当に信じていいのかもわからなくなりながらも犯人を追いかける
カラー映像の時、モノクロの時、現在と過去というパターンを掴んでからはある程度安心してストーリーに入っていけたけれど、それまでは試されているような展開の複雑さに消耗してしまった
同じくクリストファー・ノーラン監督の「TENET」でも実証されたように、答え合わせ的な映画は想像以上の需要があるのだなあ、と改めて思った
原作はクリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ノーランの書いた「Memento Mori」
Memento Moriとはラテン語で「死を忘ることなから(自分がいつか死ぬことを忘れるな)」という意味
Mementoが「覚えていろ」で「Mori」が死(ぬこと)なのだと思うけれど、mortal(致命的な)とかmortician(葬儀屋)とか、morには死に関係する単語が多い
調べてみるとmors = ローマ神話において死を司る女神
そう考えると、mortgageという言葉には、抵当とか住宅ローンの意味があるけれど、一般的にお金を借りるというローンに対して、mortgageは土地や建物にしか(多分)使われないし、この二つの目的でお金を借りることにはそれなりの重みがあるのだなあ、と映画とは関係のないことを思った