引用元:amazon.co.jp
2014年のアメリカ映画
かなり短気でひねくれ者のヘンリー(ロビン・ウィリアムズ)は、気が付けば自分の怒りをおさめられない、迷惑な中年男性になっていた
大事な家族からも疎まれ、彼の人生は次第に味気ないものにっていく
病院に行くと、いつもと違う若い女医のシャロン(ミラ・クニス)に 2時間も待たされてしまい、いつものようにキレた挙句、悪態をついてしまう
脳動脈瘤だと告げられたことで、さらにヒートアップしたヘンリーは、シャロンを大声で罵倒してしまい、動揺して言葉に詰まったシャロンは、余命を聞かれ(その時、目に入った宅配ピザの広告をみて)「90分」と答えてしまう
絶望して病院を飛び出したヘンリーは、残された90分でやりたいことを思いつくままに実行しようとするも、改めて自分は嫌われ者で疎まれていることを痛感する
一方、ヘンリーに逃げられて目が覚めたシャロンは、医師としてあり得ない行動をとってしまったことを後悔し、ヘンリーを追いかける
本作のテーマは、「死を意識することで偏屈な中年男性がどう変わっていくか」なのだろうけれど、個人的には「怒りにどう対処するのか」ということばかり考えながら観てしまった
同年に亡くなったロビン・ウィリアムズの演技が上手すぎるせいか、彼の実生活とリンクしているような気がして、晩年を穏やかに過ごすためには「怒り」の扱い方が重要だなあ、と思ってしまった
よく、怒りをコントロールするには「6秒ルール」が有効だと言うけれど、時には怒りの感情を(理性を維持しつつ)吐き出したり、他の何かに集中して時間の経過を待ったり、 原因を分析して冷静に対処したり、あるいは笑いに変えたり、、
どんどん堪え性がなくなってきている今の世の中だからこそ、あらゆる引き出しを使って対処するしかないのかもしれない