無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

49. デッドマン・ウォーキング

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1995年のアメリカ映画

 

原作者ヘレン・プレジャン、また監督、脚本を務めたティム・ロビンス死刑廃止論者ではあるけれど、本作では制度の是非に偏ることなく(制度に反対する遺族も公平に描かれている)ストーリーが展開していく

 

 

ニューオリンズの貧困地区で、尼僧として働くヘレン(スーザン・サランドン、プライベートでは長年ティム・ロビンスのパートナーだった)は、死刑囚のマシュー(ショーン・ペン)のカウンセラーになる

 

マシューの罪状は、10代のカップルの殺人と強姦

 

無罪の主張も却下され、死刑判決を受けるも、ヘレンは最後まで死刑を回避しようと奔走する

 

 

死刑執行当日も、時間ギリギリまで知事への嘆願の返事を待ち続けるが、上訴審は却下され死刑執行が確定してしまう(ヘレンはマシューに勇気を与えんと神に祈り続ける)

 

そして最後の面会、マシューはヘレンから預かっていた聖書を返却し、あることを告げる

 

 

 

 

この映画が公開された頃には、死刑制度について深く考えたことがなかったけれど、数年後に本作を観て、マシューに対して「感情移入できない」、「救うべきとは思えない」、という気持ちがあることに気づいてから、この問題について自分なりに考えてみようと思った

 

 

ちなみに今年(2020年1月に)公表された、日本の内閣府が死刑制度について5年に1度実施している世論調査の結果では

 

「死刑もやむを得ない」と容認する割合は80・8%

 

4回連続(過去20年間)での8割超え

 

 

 この問題は「法によって生命を奪うこと」の是非だけでなく、死刑を実施することによる影響、又実施しないことによる影響も併せて考える必要があるところが難しいところ

 

 

もし死刑制度がなかったら、「スリー・ビルボード」や「オールド・ボーイ」、「バッファロー '66」などの映画作品も存在しなかっただろうと思うと(罪を犯す可能性にかかわらず)如何に人間の生活に影響を与える問題なのかわかる

 

 

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