無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1105. 綴り字のシーズン

引用元:filmarks.com

 

原題は「Bee Season」

 

Beeとは、アメリカでおよそ100年続くスペリング力を競う大会「Spelling Bee」から

 

音声で単語を聞き、そのスペルを正確に答えるのだけれど、当然のことながら出題されるのはトリッキーな綴りの単語ばかり

 

知っている中で最も難しそうな単語が「Mississippi」(ミシッシッピ州)という自分にはとても答えられない

 

 

 

 

オークランドに住む大学教授のソール(リチャード・ギア)は、宗教学に精通し、家では息子アーロン(マックス・ミンゲラ)のチェロの練習にバイオリンで伴奏したり、夕食を作ったりする父親

 

優秀なアーロンが自慢で、楽器演奏だけではなく、彼の勉強も厳しく見ている

 

一方で、おとなしい娘のイライザ(フローラ・クロス)の面倒はいつも後回しで、スペリング・コンテストに出場するのを見に来て欲しいと、ソールの部屋に差し込んだ招待の封筒も開封されてもいなかった

 

ところが、そのコンテストでイライザは優勝し、トロフィーを手にアーロンと一緒に大学を訪れると、殊の外大喜びし、その日からソールの宝物はイライザになる

 

大学からの帰宅時間を早め、毎日スペリングの特訓が始まり、次のサクラメントでの大会には家族全員で行こうと言う

 

ところが、いつもの様にアーロンが夜に楽器の練習をしていると、ソールに「イライザが寝ているからやめろ」と言われてしまう

 

そしてこの頃から妻のミリアン(ジュリエット・ビノシュ)は、家族のバランスが崩れ始めているのを、また彼女自身の精神的な限界も感じていた

 

娘のコンテストと家族の絆、という意味では「リトル・ミス・サンシャイン」を思い出すけれど、本作はもっとドロドロ

 

特に、一見理想の父親的なソールのモラハラが酷く、アーロンとイライザに高圧的なだけではなく、ミリアンもすっかり自己を見失っている

 

またリチャード・ギアジュリエット・ビノシュという組み合わせにも、悪い予感しかしなかったけれど、やはり観ていてしっくり来なかった

 

しかし部分的に刺さるシーンもいくつかあって、印象深い映画ではあった

 

 

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