無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1075. バッド・ジーニアス 危険な天才たち

引用元:asiadramatictv.com

 

思いがけず面白かった「プアン / 友だちと呼ばせて

 

タイの新鋭監督ナタウット(バズ)・プーンピリヤによる、というよりも「ウォン・カー・ウァイ製作指揮」という印象になってしまったから、確認がてら同監督作品を鑑賞

 

 

 

勉強がよくできるリンは、教師である父親の熱心な勧めもあり進学校に転入する

 

校長との面接では「学費の工面もあって(入学するか否かは)即答できません」と訴えて、父親を驚かせるも、チャッカリと学費免除の待遇を得る

 

ある日のテスト中、クラスメイトのグレースに頼まれて回答を教えたところ、そのお礼に食事をと、グレースの恋人で裕福な家庭のパットの家に呼ばれる

 

するとパットは「自分にもテストの解答を教えて欲しい、それと同時に他のクラスメイトには有償で教えよう」とリンに提案する

 

特待生である自分にはそんなリスクは抱えられないし、それ以前に複数の生徒に解答を教える手段もなく、途方に暮れるリンだったが、ピアノの指の動きで答えを伝達する手段を思いつく

 

ある日、リンは(自身の学費は免除されているにもかかわらず)父親が校長に送金している事実を知り、パットの提案を引き受ける

 

 

 

中国で起きた集団不正入試事件をベースにした作品

 

鑑賞前はコミカルな学園モノを想像していたけれど、サスペンス映画と呼んでも良いくらいの緊張感と飽きさせない展開が新鮮

 

 

カンニングの実質的な首謀者を務めたリン役のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンは、「プアン / 友だちと呼ばせて」では元カノのひとりを演じているけれど、出演シーンが限られていたせいか、本作での方がより魅力的

 

 

それにしても

「こんなリスクとドキドキを抱えるなんて(大金が得られるとはいえ)やるもんじゃないな」

 

と誰もが感じる映画、という意味では、辛酸なめ子の「一周回って道徳的な映画」というコメントに納得

 

 

明日は「ライ麦畑でつかまえて」を思い出させる邦画をご紹介

 

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