無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

964. いつも心に太陽を

引用元:amazon.co.jp

 

ヤル気の無い生徒たちを更生させる学園モノは、日本では

 

1964年に「風来坊先生」、翌65年には「青春とはなんだ

「われら青春!」が1974年、そして1978年に「熱中時代」

翌79年から「3年B組金八先生

 

この他にも無数のドラマや映画が作られてきた

 

 

本作は1967年のイギリス映画

 

上記の系譜からすると何と言うこともない学園モノではあるけれど、主役で教師役のシドニー・ボワチエが黒人であること、教師が転職を考えていることなど、当時の日本の作品には無い設定や、ロンドンの街並みや私服姿の生徒たちのファッションなどいろいろ興味深い

 

何よりも以降の作品に影響を与えてきた作品(この作品がオリジナルというわけでもないだろうけれど)を観るのはいつも楽しい

 

原題は「To Sir, with Love」

 

「先生へ、愛情をこめて」とするところを粋な邦題にしている

 

 

サッカレー先生(シドニー・ボワチエ)は、非情に貧しい環境で育ちながらも必死で勉強して大学を卒業した

 

エンジニアの職を得ようとするも叶わず、ロンドンにある白人ばかりの高校に赴任してきた

 

ところが生徒たちはヤル気が無いどころか、全員が反抗的な態度で授業を妨害する者まで

 

サッカレーは、常に紳士的な態度で接しようと自らに誓っていたが生徒たちを大声で叱りつけてしまい、自身に失望する

 

 

 

大ヒットした主題歌を歌ったスコットランドの歌手ルルも生徒役で出演

 

この曲は1967年の年間チャートでも堂々の1位を記録している

 

ちなみにトップ5は

 

  1. ルル 「いつも心に太陽を
  2. ボックス・トップス 「あの娘のレター」
  3. ボビー・ジェントリー 「ビリー・ジョーの唄」
  4. アソシエイション 「ウィンディ」
  5. ザ・モンキーズ 「アイム・ア・ビリーヴァー」

 

ビートルズの「サージェントペパーズ」がリリースされた年で、ロックバンドがシングルヒットよりもアルバムに傾倒したことやソフトロックの流行もあって、何とも時代を感じさせる5曲

 

 

明日は、イザベル・ユペールに圧倒される映画をご紹介

 

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