無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

714. 68キル

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引用元:amazon.co.jp

 

2017年のアメリカ映画

 

イケメンで好青年のチップは気が弱く、美人で気の強いライザに頭が上がらない

 

チップの配管工として働く稼ぎで暮らすのなんて嫌だと、ライザは自分の上客の金庫にある6万8千ドルを盗んで、ふたりでどこか遠くへ行って優雅に暮らそうと言い出す

 

散々嫌がりながらも「上客は留守だし、確実に成功するプランがあるのよ」と説得され(最後は半ば脅されて)上客の家に忍び込む

 

ところが留守だと思っていた上客は、何とリビングでライザとの情事を録画したビデオを(ヘッドフォンをつけて)鑑賞中だった

 

 

 

 

とにかくチップがへなちょこ過ぎてイライラするけれど、それをライザと(のちに登場する)バイオレットという、美人で気が強くて実行力のあるふたりがブルンブルン振り回す痛快(?)B級クライムムービー

 

しかし700万円程度では(ましてやライザやバイオレットのような女性と一緒なら)優雅な暮らしは望めないどころか、一年もしないうちにオケラ(死語)になってしまう

 

老後資金に2000万円は必要だと政治家が教えてくれる世の中で、チップのような若者が6万8千ドルで殺人に加担するなど、B級映画の中でさえリアリティーに欠ける

 

この時点で「あまり細かいことは気にせず楽しむ映画」と覚悟して、気楽に最後まで鑑賞した

 

例外なく個性的な、本作の登場人物が出演している、他の作品を観てみようと思う

 

 

 

明日は、びっくりするくらい寂れたイタリアの海辺の町が舞台の映画をご紹介