無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

593. パンチライン

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引用元:amazon.co.jp

 

1988年のアメリカ映画

 

本作の6年後に「フォレスト・ガンプ/一期一会」で夫婦役を演じることになるトム・ハンクスサリー・フィールドが共演している

 

原題も「Punchline」お笑いでいうところの「オチ」

 

 

 

ニュージャージーで愛する夫と三人の娘と暮らす専業主婦のライラ(サリー・フィールド

 

彼女は幼い頃から人を笑わせるのが大好きで、今の生活に(大きな不満はないものの)物足りなさをを感じている

 

地元のコメディ・クラブ「ガス・ステーション」でスタンドアップ・コメディにチャレンジするも客の反応は薄く、すっかり自信を無くしてしまう

 

ネタを売りつけて来る輩に家族旅行用の貯金をはたいてステージに臨むも、客にオチを先読みされてしまう始末

 

そして夫には最近家事を疎かにしていると詰られライラのイライラは募るばかり

 

毎晩ステージで一番の笑いをとっているスティーブンという若者(トム・ハンクス)に「ステージでウケるコツ」を伝授して貰おうと追い回そうとするも、自分にはそれさえも十分にできる時間が無いことに気付く

 

 

 

今から35年前の作品

 

アメリカのスタンドアップ・コメディの世界では様々な「イジり」があって、コンプライアンス的にNGとされるラインすれすれを狙ったものも多い

 

今では許されない表現も多々ありそうな気もするし、今でも(それこそが腕の見せ所と言わんばかりに)スレスレに挑戦している部分もあるのだろう

 

結果としてのフレーズがギリギリセーフだからといって発想そのものは(審査されれば)アウトかもしれないし、そもそもお笑いとは「〇〇ねばならない」への挑戦でもある

 

そう思うとコメディアンにとってのコンプライアンスは仕事の障害になるものではなく次のネタを考える時の「お題目」的なものかもしれない

 

 

 

明日は、戦前の阿蘇を舞台にした作品をご紹介