無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

592. オットーという男

引用元:otto-movie.jp

 

毎月のことではあるけれど、劇場で観たい映画が多すぎて困る

 

時間的にも、経済的にも、そんなに沢山は観られないから、必然的にいくつかは諦めることになるのだけれど、そういう時に(自分でも驚くほどに)勝手な決め方をしている

 

どんなにレビューの評価が高くても、受賞作品でも、同僚がお薦めしていても、最終的には「自分が観たいと思うか否か」という基準

 

後で(DVDや配信で)観ることだって可能なんだから、「観ておくべき」作品よりも「観たい」作品を優先してしまう

 

 

 

 

アメリカのタウンハウス(?)の様な集合住宅で暮らす、オットーという男(トム・ハンクス

 

妻に先立たれ、ひとりで暮らしているこの男は、正義感が強く、ルールから外れたことが大嫌い

 

毎日、住宅エリアを見回っては、勝手に車を乗り入れている人や、ペットのマナーを守らない人を注意していた

 

不愛想な初老の男性が、ボランティア的とはいえ、そんなパトロールをしているとあって、近所の住民たちや、不動産会社の社員からも煙たがられている

 

そんなオットーも、工場での仕事を定年退職してからは、時間を持て余すようになり、妻の元へ行く日を具体的に考え始めていた

 

そんなある日、英語もロクに話せない女性と、車の運転もきちんと出来ない男性の夫婦が、通り向かいに越してくる

 

初対面から、何かとオットーの気に障るヘマをしてばかりの、この夫婦は、お詫びにと(メキシコ風の)珍しい食べ物を差し入れてきたり、そのついでに頼み事をしてきたり、ちょくちょく訪ねて来るせいで、オットーは(妻の元へ向かうという)計画をいつまでも実行できないでいた

 

 

いわゆる、偏屈な老人が、社会との繋がりを始めることで、心を開いていくという、近年のイーストウッド作品的なストーリー

 

というのは、観る前から想像していたけれど、これが思いの外、トム・ハンクスの新境地だった

 

泣いて笑って、という、絵に描いたような娯楽映画の楽しみで、126分があっという間

 

 

 

明日は、そんなトム・ハンクスが若い頃の作品をご紹介

 

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