引用元:tsutaya.tsite.jp
1999年のフランス・イラン作品
テヘランのジャーナリストたちはイラン北部の小さな村に長い道のりを経てやってくる
その目的は、村の葬式で行われる珍しい儀式を取材すること
余命僅かな老女がいると聞き、村人たちには目的を伏せて滞在を始める
ところが老女の容態はむしろ回復していき、何日経っても取材の機会は訪れない
いろんな意味で特別な作品だった
まるでドキュメンタリーのように淡々と会話が進み、日々何か起こるとはいえストーリー的な起承転結は皆無
フィクションであることは理解していながらも、村人たちの反応や会話が実際のそれに近いことを感じさせるのも本作の魅力のひとつ
それにしても映画に登場するジャーナリスト、テレビ関係者はどうしてこうも浅薄に描かれるのだろうか
もちろん意図するところは良くわかるし個人的な印象と大きなカイリはないけれど、若干の敵意さえ感じられる場合もある
同じ様にカメラを抱えて大衆に観てもらうための映像を収める
という(傍目には非常に大きな)ポイントで共通した仕事ながらも、本質的な部分ではかなり異なるものでもある
世間一般では、「似たような仕事」と思われている人たちが大抵仲が悪いのと、基本的な構図は同じなのかもしれない
明日は、偏屈な男が主人公の、アメリカ映画を紹介します