引用元:Yahoo.co.jp
2016年の作品
函館三部作の最終章
他と同じく佐藤泰志の原作
普通に働いて、普通に結婚して、普通に子供育ててという人生を送ると思っていた健一(オダギリジョー)
今は離婚して故郷の函館に戻り、職業訓練校に通っている
訓練校で一緒の年下の同級生代島(松田翔太)は、スナックの経営する話を知り合いから持ちかけられ「比較的まともそうな」健一に共同でやってみませんか、と声を掛ける
代島が行く店で働いている、聡という名前のホステス(蒼井優)は、少し可笑しなところがあるも、健一はその不思議な魅力に惹かれ、また聡も健一以上に好きになる
一緒に飲んだ後、聡の実家(離れにひとりで住んでいる)で飲み直そうとしたところ
「どうして前の奥さんと別れたの?」
と聞かれた健一が答えたくない様子で言葉を濁していると、聡は急に大声で喚き健一を問い詰めてしまう
聡は誰がみても情緒不安定で「ちょっと変わってるよね」と言われてしまうタイプで、健一は多少緩い感じがあるも一見常識人風
このふたりが惹かれ合うことも、壊したり壊されたりすることも
「人間関係って説明のつかない相性があって、その作用でどうにでもなるのだなあ」
と改めて思った
そこにはルールもなく、ふたりが良しとする範囲でコトが進んでいく
周囲の人たちもみなどこか問題を抱えているし、パッとしない暮らしを送っているのに「この人の近くで生活してみたい」と思わせる憎めなさがある
そういう様子が感じられる作品は少ない
明日は、久しぶりにイランが舞台の映画をご紹介