引用元:Yahoo!映画
2014年の作品
長野県のしぐれ谷公園の山中で、全身をメッタ刺しされた上に黒焦げになるまで焼かれた女性の死体が発見される
被害者は三木典子(菜々緒)、化粧品会社のOLで、同じ会社に勤めている城野美姫(井上真央)が容疑者として浮かび上がる
テレビ局に勤める赤星雄治(綾野剛)は、ありきたりなラーメン屋巡りについてつぶやくのがせめてもの趣味という冴えないサラリーマン
被害者及び容疑者と同じ会社に勤めている昔の同級生から社内の事情を聞き、注目を浴びたい一心で内部情報をSNSにつぶやいてしまう
複数の登場人物が独白していく形式の中で、それぞれが(嘘というよりは)歪んだ認識を持って喋っていて、どこまでが真実なのかを探りながらストーリーが展開していく
登場人物たちの嫉妬、虚栄心などが交差するサマも、視線の泳ぎ方、間の取り方も、余りにも見事で途中からはそこに気を取られ過ぎてしまった
そこまで堪能しておきながら、観終わってから「なんとなく余白が足りなかったかも」と(小説の映画化にともなう難しさとは理解しつつ)贅沢な感想を持ってしまった