引用元:taiso-movie.com
2018年の作品
とある海沿いの町に娘とふたりで暮らす佐野道太郎(草刈正雄)
妻を早くに亡くし、文具メーカーで38年間無遅刻・無欠勤で働き続け、めでたく定年退職
堅物で愛想の無い道太郎は、仕事にすべてを捧げてきた割には大した出世も叶わず、自分の送別会でも如何に同僚に慕われていなかったのかをぼんやり痛感しながら最終勤務日を終える
明け方、自宅に戻るとテーブルの上に、これまで佐野家の家事をひとりでこなしてきてくれた娘・弓子(木村文乃)からの手紙があり、そこには
「今日をもって佐野家の主婦を引退します これからの主夫は、お父さんあなたです」
と書かれていた
とはいえ道太郎の作る食事は不味く、部屋も荒れ始める
そんなある日、道太郎は近所に住むかつての上司の誘いで、ラジオ体操の会に参加する
そこで出会った喫茶店を営むのぞみ(和久井映見)に惹かれたこともあって、道太郎は毎朝ラジオ体操にでかけることになり
と、ここまでは仕事一筋だった父親が徐々に社会に溶け込んでいくという、よくある話
クセのあるラジオ体操の会のメンバーや、娘との関係、終盤にのぞみが自身の過去と向き合う場面、そして道太郎が一度だけ遅刻した日のことなど、自然な流れの中で描かれていて、最後までストレスなく楽しめる
それにしても、40年近く会社勤めすることはできるのに、掃除、洗濯、料理ができないというのは普通に問題があるだろう
一方で、家事を任せる(お願いする)側は、初心者のやり方を(そして当面の非効率を)受け入れてもらうことも重要な気がする
言うは易し、なんだろうけれど
明日は、キャスティングの味付け濃い目な作品を紹介します