無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

163. 回る春

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2011年のアルゼンチン映画

 

 

ラウラ(ロミーナ・リッチ)は自宅でテレビを見ていた

 

すると昔大学で教えてもらったパブロ教授(ダニエル・ファネゴ)が、出版した小説が受賞したとかで映っていた

 

学生の時にこの教授が好きだったことを思い出したラウラは、ツテを辿って教授に取材を申し込み、近づくことに成功する

 

 

かつての生徒との不倫ではあるものの、妻の不倫も大目にみていることもあってパブロは年老いた自分が(ラウラと過ごすことで)若返っていくことに満足する

 

最初は元生徒然としていたラウラにも次第に奔放な面が目立つようになり、マリファナを吸ってはベランダで挑発的なダンスをしたり、近隣住民や管理人と摩擦を起こす

 

そしてついにはベランダの向かいにある軍の施設で行われていた式典の邪魔をして、病院に収容されていまう

 

しばらくラウラと連絡が取れず心配する教授ではあったが、叔母の付き添いを条件につかの間の逢瀬を楽しむ喜びが復活する

 

しかし「つかの間」であるだけに、数時間後にはまたラウラを病院に帰さなければいけないことに

 

「まるで人質を戻すようなものだね」

 

と嘆く教授の言葉が、原題の「rehen de ilisiones(幻想の人質)」に繋がる

 

「回る春」という邦題はいったいどこから?

 

 

 

 

本作を観ながら「今憶えている教授って何人いるだろう?」とぼんやり考えた

 

おそらく頑張って思い出しても3-4人

 

名前と顔と授業の雰囲気をぼんやりと思い出せる程度

 

逆に自分のことを覚えている教授はゼロだろう

 

マンモス校でもないし、ほぼ毎日通っていたというのに何とも淋しい限り

 

仮にテレビで教授を見かけてもコンタクトする可能性もないから安心ではある