無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

113. 彼女がその名を知らない鳥たち

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劇場で観たことを後悔するくらい不潔なシーンが多かった

 

あまりポップコーンが好きではないので、劇場で何かを食べながら鑑賞することはないけれど、本作を観終わった時には

 

「食べ物を持ち込まなくて良かった、、」

 

と心底思った

 

男の顔は薄汚れ、前髪はだらしなく伸びて、食事の仕方も、部屋の散らかり具合も、気になってしまいストーリーに入り込むのにしばらく時間を要してしまった

 

 

 

十和子(蒼井優)は、不潔でガサツな15も年上の陣治(阿部サダヲ)と同居している

 

陣治から経済的なサポートを受けているというのにいつも不満ばかり

 

自分は働くでもなく、毎日ダラダラと8年前に別れた男、黒崎(竹野内豊)を想いながら過ごしている

 

 

そんな十和子が修理に出した腕時計にクレームをつけた件で、デパートからお詫びの品を持ってハンサムな社員、水島(松坂桃李)が家にやって来る

 

いつまでも質の悪い対応を続ける十和子に、水島はキスをして黙らせ、それだけに止まらず二人は深い仲になってしまう

 

 

ある日、自宅にやって来た刑事から「黒崎が5年前から失踪している」と聞き、黒崎の妻の元を訪れた十和子は、そこで意外な人物に出会う

 

 

 

 

登場人物全員がだらしなく、夫々がそこにつけ込んでいる自覚(自責)があるせいか、不条理なことがあっても(それに伴うものとして)文句も言わず日々を過ごしている

 

こういう関係で慣れ合いになると、不健康ではあるけれどそれはそれで心地良いのかもしれない

 

一方で(特に若い時は)「将来の目標に向かって成長」とか「仲間と切磋役増して向上し合う」というノリが必要な時期もあるのかもしれない

 

頑張るのも憩うのもおひとり様の自分としては、こうして映画の中でその様子を楽しむのがちょうど良い

 

2017年の作品