引用元:filmarks.com
この年末年始、久しぶりに映画鑑賞のペースが上がっている
昨年の後半は結構忙しかったこともあって、なかなか劇場にも行けず、その分配信で補うかと思いきや、劇場鑑賞の頻度とオンライン鑑賞の頻度は正比例するタイプなので、全面的な映画離れ状態に
週末に挽回するでもなく、自分でも不安になるくらいのペースダウンだったけれど、無理して観るのも変なので、聴きたい音楽とか読みたい本に向かっていた
というリハビリ(?)期間の効果もあったのか?、或いは単純に年末に向けての劇場公開作品が魅力的になった影響なのか?観たい作品が消化し切れなくなってしまった
映画好きにとっては、観たい作品を少しでも観逃がさないために、睡眠時間を削ろうかと悩む、この状況が至福の状態でもある
2013年のイギリス映画
原題は「The Double」
原題のままよりも日本人には馴染みやすい邦題(わらうという漢字の使い方には引っかかるけれど、)
舞台は時代も国も明らかにされておらず、想像も難しいくらいに非日常的な薄暗いところ
常に機械の稼働する音や他のノイズに溢れていて、照明はまるで電球が切れる直前のようにチカチカしている
大昔のブラウン管テレビ、反応の遅いエレベーターなどから無理矢理想像すると、60-70年前の社会主義国、或いは地球よりも自然の恩恵も無く進化の遅れている異なる惑星といった感じ(あるいは「ジョーカー」の舞台ゴッサムシティに近いイメージ)
いづれにしても、うす暗いオフィスとアパートそして地下鉄だけではその判断が難しく、途中で諦めてストーリーに集中した
会社に7年間勤めているサイモン・ジェームス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、自分では熱心に働き会社にも貢献しているという自負を持ちながらも、容量が悪く影が薄いこともあって誰からも認知されていない
そんなサイモンの唯一の楽しみであり唯一の悪癖は、アパートの向かい側に住んでいる同じ会社に勤めるハナ(ミア・ワシコウスカ)を覗くこと
彼女に憧れながらも声を掛けられず、毎晩望遠鏡を使って彼女の私生活を見ていた
ある日、そんなふたりの職場にジェームス・サイモンという新入社員が入社する
彼の顔、姿かたちはサイモンにそっくり(というか同じ)でありながらも、サイモンの影の薄さのせいで誰も驚かない
そのジェームス、中身はサイモンと違い、皆から認知され、仕事の容量も良く、積極的で入社早々に周囲からの賞賛と尊敬を得ていた
彼はサイモンのことを不憫に思ったのか、ハナにアプローチする方法を伝授する
ところが大事なところでモジモジしてしまうサイモンに痺れを切らしたジェームスは、サイモンと入れ替わってハナにキスしてしまう
サイモン・ジェームスのそっくりさんとして登場するのがジェームス・サイモン
昔、マイケル・ジョージという名前の同僚がいたけれど、考えてみればジャクソンもスミスもジェームスも苗字にも名前にも使われているのだから「まあ、そんなこともあり得るよなあ」と妙に納得した
本作での名前の使われ方から想像すると、彼らにとっても可笑しな要素ではあるのだろう
日本でも、岬美咲、三木美樹、宅間琢磨、青井葵など、全国に何人も居られるのだろうか?
明日は、2025年の劇場鑑賞一作目の映画をご紹介