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山崎努の映画デビュー作
「私の履歴書」でデビュー当時を「演技も出来ないのに生意気だった」と振り返っていたのを読んで、興味を持ち鑑賞
初めて認識したのは「お葬式」(1984年)「タンポポ」(1985年)「マルサの女」(1987年)という時期で、すでにクセの強い中年男性だったから、若い時の印象はまったくなかった
北アルプスの難関「天狗の壁」を目指しては毎年撃沈していた大学登山部員たち
四度目の挑戦も吹雪になる見込みから断念し、下山を決断する
彼らは、下山途中で五人組の女性を見かけ、「今は晴れてるんだから私たちはこのまま残るわ」と主張する彼女たちに山の危険を伝え、一緒に下山することにする
その女性たちは東京の丸久デパートの職員で、彼女たちの職場でもスキーグッズが飛ぶように売れていた
そんな流行を見逃すまいと、この辺りで山小屋を買い取って丸久デパートの資産にしようと試みる社長(平田昭彦)は、単身その調査と交渉をしに来ていたが、登山経験も無く意識を失い倒れていたところを彼らに助けられる
やがて吹雪も激しくなり、病人の社長を連れての下山は無理だと判断し、一行は(お化けが出るという噂から誰も近づかない)山小屋を訪ねる
デビュー作ながら、台詞も多い山岳部のリーダー役を演じている山崎努には、まだ個性も存在感も薄く(名前を聞いていなければ)印象に残らなかっただろう
そう思うと、「俳優の個性はどのようにして育まれるのか」、などと答えの出なさそうなことを考えてしまった
予告映像は見当たらなかった
明日は、アイスランドの小さな村が舞台の映画をご紹介
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