引用元:amazon.co.jp
シガレッツを嗜むことはないけれど、コーヒーは好きで毎朝必ず飲む
その日の過ごし方によって、昼から夜は飲んだり飲まなかったりするけれど、自宅では豆を挽く
インスタント、缶コーヒー、アイスコーヒー、そしてサーバーに貯めているコーヒーは飲まないし、砂糖もミルクも入れない
こだわりは少ない方だけれど、コーヒーについては少々面倒くさいと自分でも思う
2003年のアメリカ映画
ジム・ジャームッシュによる11作品のオムニバス
以前ほど偏狭的に好きなわけではないけれど、数年に一度はDVDを取り出して観ている
「2話くらい観ようかな」と思いながら観始めて、結局は全部観ることに
どのストーリーもふたり(或いは三人)でコーヒーを飲みながらタバコをふかし「最高の組み合わせ」を楽しみながら噛み合わない会話をする(サーバーに入ったのや、砂糖やミルク入りのコーヒーも登場する)
噛み合わないというか、どちらか(或いは双方)がちょっと嫌味な絡み方をするのをきっかけにして、修復不可能な状況になりかけては回避し、再び綻び始めては回復、の繰り返し
好みを挙げるのは難しいけれど、今日の気分で選ぶなら
「NO PROBLEM」(アレックス・デスカス)と
「COUSINS」(ケイト・ブランシェット)そして
「COUSINS?」(アルフレッド・モリーナとスティーブ・クーガン タイトルの最後にクエスチョンマークが入っている)
どの話も久しぶりの再会を喜び合うふたりながら、一方の人生は順調そうで、もう一方はそうではない
そして「本当に些細な事」に反応した「順調でない方」が絡み始める
どちらの側であっても「つい、やってしまいそうな」話し方、言葉選び、表情
人間の見栄っ張りなところや、僻みっぽいところをサラッと上手に描いている
ショートストーリーのあらすじとしては凝ったものではないけれど、こうした描写の面白さだけでも最後まで楽しめる
そしてこの三つに限らず、(殆どの話において)テンポが狂い始めるきっかけが、名前の言い間違い
日本だとそれほど経験することではないけれど、よくあることだからといって気分の良いものではない
話の中では優位な(或いは優位に立とうとしている)側が、意識的に間違えたりすることも
しかし、こういう映画を楽しめる前提としては「自分がそんな振る舞いはしていない」ことだよなあ、と一瞬ヒヤリとしてしまう
明日は、珍しく日本のホラーをご紹介