無人島シネマ

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470. 後妻業の女

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引用元:amazon.co.jp

 

久しぶりに日本映画を

 

 

2016年の鶴橋康夫監督作品

 

大阪にある結婚相談所主催のパーティー

 

「好きなことは、読書と夜空を見上げることです」

 

と挨拶する小夜子(大竹しのぶ)は60代

 

そんな小夜子が可愛く映り、男性からのアプローチが絶えないくらい参加者の年齢層は高く、60代から70代中には80代の男性もいる高齢者向けのパーティーだった

 

耕造(津川雅彦)も、そんな小夜子に惹かれ結婚し、楽しい毎日を送っていた

 

しかし間もなく耕造は亡くなってしまう

 

娘の尚子(長谷川京子)と朋美(尾野真千子)が葬式の準備をしていると、小夜子が突然公正証書を持ち出してくる

 

そこには「小夜子が全財産を相続する」と書かれていた

 

納得のいかない次女の朋美が、調査会社をつかって調べたところ、小夜子に関する衝撃の事実が次から次へと出てくる

 

 

 

 

 

魅力的な女性が結婚を匂わせて、、という話は(映画でも実生活でも)古今東西たくさん存在するけれど、「高齢な資産家男性の年の差婚」(まったく合法)から「連続保険金殺人」(もちろん違法)まで、目指すところにはかなりの差がある

 

またブラックな手口の中にも、「毒を盛る」という完全にアウトなものから、「塩分の濃い食事を作り続ける」や、「薬をわかりにくい場所にしまう」など、グレーの濃さも様々

 

合法・違法の境界線は引くことができても、倫理観的に対しての「線引き」は難しい

 

 

本作で小夜子とそのバックに存在する柏木(豊川悦司)のケースは(決定的に危ない橋は渡らないものの)限りなく「連続保険金殺人」に近い

 

 

慎ましく振る舞いながらも財産を根こそぎ持って行こうとする、厚かましい小夜子役に大竹しのぶをキャスティングしたのは、最大の成功理由だろう

 

あまり好きな女優ではなかったけれど、これくらいブラックなコメディの要素が入ると、彼女のもったりした口調も受け入れられる

 

 

それにしても「後妻業」ってすごい言葉だな

 

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