無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

280. 海にかかる霧

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引用元:Yahoo!映画


2014年の韓国映画

 

船長のチョルジュ(キム・ユンソク)は、不漁が続く中で、船の修理もままならず、ボロボロの状態の船で何とか漁を続けていた

 

しかし乗組員たちへの給与の支払いにも困窮するようになり、ついに高額の報酬に惹かれ、中国からの密航を引き受けてしまう

 

 

当日の夜、沖合に密航者を迎えに行ったものの、悪天候の荒れた海上で一人の若い女性、ホンメ(ハン・イェリ)が海に落ちてしまう

 

乗組員のドンシク(パク・ヨチュン)はそれを見てすかさず飛び込み、彼女を救出する

 

そして他の密航者とは別にホンメだけを機関室に匿うも、そこに海洋警察の巡視船がやってくる

 

 

 

 

本作は2001年に起こったテチャン号事件をもとにしている

 

 

事件の被害にあった密入国者たちは、ブローカーからの「韓国に行って3年働けば余生は保証されたようなもの」という言葉を信じ、中国の農村での5年分の稼ぎに相当する金額を(そのほとんどを高利の借金をして)払い、船に乗った

 

船の中ではまともな食事も与えられず、監視船に見つからないように水槽タンクや魚用の収蔵に身を隠し(その中で25人が窒息死してしまう)

 

 

ブローカーたちへの怒りよりも、彼らを信じるしかなかった情報の少ない(確認する術もなく大金と命を懸けて乗船するしかなかった)農民たちへの残念な気持ちが強く残る

 

 

世の中の不幸の多くは「情報が少ない」ことに起因していると思う

 

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