無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

78. モーターサイクル・ダイアリーズ

f:id:desertislandmovie:20200626230119j:plain

 

2004年公開の亜・米・秘・智・英・独・仏 合作

(アルゼンチン・アメリカ・ペルー・チリ・イギリス・ドイツ・フランス)

 

一般的に知られているゲバラの経歴は、フィデル・カストロと出会いキューバ革命に向かって動き出す56年から、ボリビアで捕らえられ処刑される67年までの12年間(彼の年齢では20代後半から30代)だろう

 

本作で描かれているのは、23歳から24歳頃の医学生ゲバラが、7歳年上の医師アルベルトと一台のバイクで南米を旅する話

 

楽しい場面もありながら、アンデス山脈を越え、途中自らの喘息に苦しんだり、ペルーでハンセン病患者を目の当たりにしたり、チリの鉱山労働者と接したり、インディオへの差別があることを知ったりという、若者が厳しい現実に直面するシーンも多い

 

この数年前に、「ゲバラ伝」を読んだところだったので(革命を成し遂げるまでの壮絶なシーンも含まれるものと勝手に決めつけて)、本作の爽やかさに肩透かしを食らった気になったけれど、これはこれでゲバラを「アルゼンチン人」から「中南米人」にスケールアップさせるきっかけとなる「青年の自分探しの旅」として楽しめた

 

 

それにしても南米大陸をバイクで縦断するなんて、何とダイナミックな旅だろう

 

今の世の中危険も多く自由に旅できる範囲も狭まっているし、若い時分に旅をしなきゃいけないワケでもないけれど、こういう映画を観ると「その後の人生を豊かにしてくれるのは間違いないなあ」と思う

 

劇場のスクリーンで観られて良かった