引用元:amazon.co.jp
2006年の作品
公開当時、劇場で観ようと思いつつもスケジュールが合わず、鑑賞が延び延びになってしまった作品
時は幕末、尊王攘夷とはいいながらも、外国(人)にどう立ち向かえばいいのか
皆が感情をぶつけ合うような議論を繰り返すだけではどこにも辿り着かないと、英国に渡る決心をした井上聞多(馨 北村有起哉)
日本という国を根本から立て直すために同士の長州藩士、山尾庸三(松田龍平)、伊藤俊輔(博文 三浦アキフミ)、遠藤謹助(前田倫良)そして野村弥吉(井上勝 山下徹大)
藩の命で英国へ渡ったとなれば大問題になるため、死罪も覚悟の上での密航で、ロンドンに渡る
ロンドン大学で英語を学びつつ、各々が好きな分野に分かれ鉄道、造船、法律、造幣などの技術や知識を吸収していく
ロンドンのシーンはいかにも撮影セットという背景(さすがに期待もしていなかったけれど)ながら、当時五人の若者が、どれほど刺激的な毎日を送っていたのか伝わって来て面白かった
純粋で情熱的な聞多、女好きな俊輔、温厚で思慮深い庸三など(この時代になるとエピソードや後日談などから伝わって来る性格もかなり事実に基づいているのだろう)五人のひととなりが描かれている
有名な(井上馨が椅子に逆向きで腰かけている)写真もスタイルだけ見れば「キメ過ぎ」ではあるけれど、それに負けない五人の強い情熱が感じられる、素晴らしい一枚だと思う(羨ましい!)
明日は、珍しいタイプの日本・フランス映画をご紹介