引用元:art-human.com
昨年から行くことを決めていたけれど、混雑を避けるつもりで開催から数週間待ってみた
それでも50年振りの展示とあって、さすがな盛況ぶり
展示スペースには常に数十人いるので、作品をじっくり見るには、左右から或いは少し離れて見る感じだったけれど、十分楽しめた
そんなエゴン・シーレと、その師匠であるクリムト、そして精神科医のフロイト、作曲家のマーラーなど、19世紀末のウィーンで活躍した素晴らしい才能について、現代の美術史家や音楽家など各界のプロフェッショナルがコメンテーターとして語るという、何とも贅沢なスタイルのドキュメンタリー映画
当時の情勢(戦争やスペイン風邪の流行)や、ウィーン工房や黄金様式などの動き、そしてモデルやパトロンとの関係などにも触れていく
ここまで包括的な情報を、コメントと映像と音声付きで得られるのは、ドキュメンタリー映画ならでは
当時のウィーンが、如何に世界の文化の中心で、異常なまでの盛り上がりだったのか、反面如何に保守的な社会だったのか、多面的に説明してくれている
その中でも、ひときわ若く、自意識の強いエゴン・シーレが残した作品を観に行く前に、本作で予習できて良かった
明日は、寝台列車が舞台の作品をご紹介