無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

422. キャリー

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引用元:amazon.co.jp

 

前回「ストレイト・ストーリー」でシシー・スペイセックについて書いた流れで

 

 

1976年のアメリカ映画

 

スティーブン・キングの小説をブライアン・デ・パルマ監督が映画化

 

 

女子高生のキャリー(シシー・スペイセック)は、内気な性格とパッとしない容姿のせいでクラスの女子生徒たちから悪質なイジメを受けていた

 

体育の授業の後で全員がシャワーを浴びている時、キャリーは初潮を経験する

 

狂信的なキリスト教信者の母親はそうしたことを一切キャリーに話していなかったせいで、流れる血を見てキャリーはパニックを起こしてしまう

 

それを見たクラスメイトたちは彼女を助けるどころか、ナプキンを彼女に投げつけ笑いものにする

 

シャワー室が騒がしいのに気づき駆けつけた教師のコリンズはこれに激怒し、(数日後に予定されている彼女たちにとっては高校生活最後の)プロムへの参加禁止、それが嫌なら毎日居残りで体育の授業を受けることを命じる

 

クラスメイトのひとりスー(エイミー・アーヴィング)は、キャリーをイジメたことを反省し、彼氏のトミー(ウィリアム・カット)に「キャリーをプロムに誘ってあげて」と頼む

 

ところがこれを快く思わないイジメの首謀者でもあったクリス(ナンシー・アレン)は、プロムの会場でさらなるイジメを計画し、

 

 

 

 

 

 半世紀近く前の作品だけに、今観るといろんなところで引っかかる(コンプライアンス的なものから、撮影技術まで)けれど、それでもあっという間に最後まで鑑賞してしまう傑作

 

影技術という点では、ヒッチコック信者のデ・パルマの面目躍如といったところで、カメラアングルから音楽(盟友ピノ・ドナッジオが担当)に至るまで「そのままじゃないか」と言いたくなるくらいヒッチコック

 

それでいて遊びに溺れないというか(ヒッチコックを観たことがない人でも)普通に本作を楽しめるように仕上がっている