無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

421. ストレイト・ストーリー

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引用元:filmarks.com

 

1999年、デヴィッド・リンチ監督の異色作(アメリカ・フランス合作)

 

ひとりの老人が、兄に会いにアイオワからウィスコンシンまで芝刈り機で向かった実話を元にしたロード・ムービー

 

 

アイオワからウィスコンシンと聞いてもピンと来ないかもしれない

 

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アイオワ州ローレンス(↑の地図でピンのあるところ)からウィスコンシンの州境でも500km近くあるだろう

 

 

 

73歳のアルヴィン(リチャード・ファーンズワース)は、娘のローズ(シシー・スペイセック)と二人暮らし

 

長年の不摂生で身体の至る所にガタがきているのに、医者にかかろうとせず葉巻を吸い続けている

 

しかし腰が悪くて杖は手放せないし、目もだいぶ見えなくなってきた

 

そんなところに隣の州に住む兄が倒れたという電話が入る

 

アルヴィンは10年ほど前に酷い言い争いをして以来、兄とは絶縁状態だった

 

運転免許もなく人の運転に頼りたくもない頑固なアルヴィンは、560km離れた兄の住む町まで時速8km芝刈り機で行くことにする

 

 

もちろん飲み仲間たちは、アルヴィン自身の健康も不安な中、無謀な行為だと揃って反対するも、父親の頑固さを熟知している娘は心配はするも快く送り出す

 

 

 

娘のローズは吃音で動作も皆と同じではないけれど、優しくて父親の面倒も含め家のことを一手に引き受けてくれている

 

この娘役をシシー・スペイセックが見事に演じている(あの「キャリー」を演じた女優)

 

 

 

冒頭で「異色作」と書いたけれど、ロード・ムービーという点でも人間ドラマという点でも素晴らしい出来栄えなのに、こういう路線を続けないところにデヴィッド・リンチの懐の深さを感じさせる

 

そして本作の二年後、名作「マルホランド・ドライブ」がリリースされる