無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

206. 内海の輪

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引用元:amazon.co.jp

 

松本清張原作の1968年作品

 

松山の呉服店に嫁いだ美奈子(岩下志麻)は、義理の弟だった考古学者の宗三(中尾彬)と(当時の夫と別れた時から)不倫関係にあった

 

年が改まってすぐ、美奈子は「同窓会がある」と不能になって久しい高齢の夫(三國連太郎)に嘘をつき、また宗三も発掘調査を理由にふたりは瀬戸内で落ち合う

 

ところが美奈子がお手伝いさんに見つかったり、宗三が駅で友人に出くわしたりしたことで、覚悟を決める美奈子とは対照的に、今の地位と生活を失いたくない宗三は動揺する

 

こっそり悪いことをしていたのがバレそうになって、開き直る女と包み隠そうとする男

 

キャリア形成を考えている女性が多い今となってはピンと来ない(今の時代ならふたりして隠そうとするのか?)心理状況かもしれないけれどそこは1968年のこと、捨て身の美奈子に対してどうにも煮え切らない態度の宗三がとにかく格好悪い

 

 

 

瀬戸内の名所を観光しながらも、気まずい空気の中で美奈子は妊娠していることを告げ、互いの自宅に帰れない(帰りたくない)ふたりは延泊を決める

 

 

人目を忍びながら、尾道仙酔島蓬莱峡などを転々とする「結果としてのロードムービー

 

 

松本清張にしてはスケール感の控え目な作品ながら、それはそれでコンパクトな魅力があって気軽に楽しめる

 

 

個人的には中尾彬岩下志麻の若い頃の映像を観て、印象のギャップに驚いてしまった