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映画作品の公開年度は2008年ながら、「キンシャサの軌跡」と呼ばれる1974年に行われたモハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの試合に先駆けて三日間に亘って行われたコンサート「ザイール '74」の模様を収めたもの
後に大物プロモーターとなるドン・キングは、この試合のファイトマネーを吊り上げ過ぎたせいで、アメリカ国内では資金調達が叶わず、コンゴ(当時独裁政権だったザイール)の大統領を説得し、リビアの独裁者ムアンダル・アル=カッザーフィーに主要スポンサーとなってもらい開催に漕ぎ着ける
何とも怪しい匂いのする開催経緯ではあるけれど、アフロ・アメリカンのヒーローたちが自分たちのルーツに戻って来るという大義名分(?)もあって、異常な盛り上がりを見せている
まだこのコンサートが行われた事実を知らなかった20代の頃、ボブ・マーリーが晩年にエチオピアやジンバブエを訪れライブを行った事実を知り、ルーツへの回帰意識の強さを感じたことを思い出した
全盛期のジェイムス・ブラウン(お腹はタプタプではあるけれど、動きはキレッキレ!そのお腹には G F O S = God Father of Soulの文字が)や、B.B.キング、スピナーズにビル・ウィザース、ザ・クルセイダーズ、そしてアフリカで活躍するミュージシャンなどの貴重なライブ映像はもちろん、出発前の壮行会(?)的なパーティー、会場設営やリハーサルなど、臨場感たっぷりな映像
これらはモハメド・アリのドキュメンタリー映画の編集担当者が、34年間お蔵入りしていたコンサートのフィルムを偶然見つけ編集したもの、という試合との縁を感じさせるエピソードも
ちなみに試合の方は、当時25歳で負けなし(40戦40勝)のチャンピオン・フォアマンに対して、当時32歳で全盛期を過ぎたアリが、序盤にフォアマンの猛攻を受けながらも大方の予想を覆し、逆転のKO勝利を収めた
明日は、久しぶりにスペイン映画をご紹介