引用元:amazon.co.jp
1994年の三部作、二作目
「青の愛」の直後に鑑賞したこともあって、監督の意図というかいろんな仕掛けがよく分かった
今回は白ということでテーマは「愛の平等」
ポーランドからやってきたカロル(スビグニェフ・ザマホフスキ)は、理容師として確かな腕前を持つものの、フランス語も理解できず、フランス人の妻ドミニク(ジュリー・デルピー)とも離婚調停中
途方に暮れたカロルが、駅の構内で故郷ポーランドの曲を紙笛で吹いていると、ミコワイという同郷の男(ヤヌシュ・ガヨス)が声を掛けて来る
そしてこの怪し気な男からの怪し気な儲け話を、フランスでの生活に絶望していたカロルは請け負い、まずは強引な方法でポーランドに戻ることにする
ミコワイと再会できないというハプニングはあったものの、何とか故郷に戻ってきたカロルは、いくつか危ない橋を渡りつつも実業家として成功し、社長としてかなりの資産を築く
故郷で何不自由無い生活を送るカロル、しかし今でも彼の心に存在するのは元妻ドミニク
どうしてもドミニクを取り戻したいけれど生半可な方法では叶わないと知っているカロルは、とんでもない計画を立てて彼女をポーランドに引き寄せることに成功する
少しコミカルな要素が入ることで落ち着いて観られる(あまりにスタイリッシュなストーリーだと流石に照れ臭い感じがしてしまう)
監督の故郷でもあるポーランドが舞台ということもあって三部作の中で最も「単品として自然に観られる」マイベスト
本作を観るまでは表情の薄い印象のあったジュリー・デルピーのツンデレ感が愛らしい
ちなみに白の種類も、純白、生成り色、白百合色、月白(青味を帯びた白色)、卯の花色(黄色がかった白色)、白練(絹糸のような光沢感のある白色)等々、その国の植物や衣服などによって違いはあるものの、たくさん種類があって面白い
明日は、第三弾をご紹介