引用元:Yahoo!映画
2015年の作品
太平洋戦争の戦況悪化の中で連合国からポツダム宣言がなされ、その受託を迫られていた1945年の7月
降伏か、本土決戦か
議論を続けるもなかなか結論に至らず、8月には広島と長崎に原爆が投下されてしまう
陸軍大臣の阿南(役所広司)は決断に迷いつつも、玉音放送に臨む天皇陛下(本木雅弘)を見て覚悟を決める
ところが陸軍の若手将校らはそれに反対すべくクーデターに動く
76年前の今日、7月26日に出されたポツダム宣言の内容について今更ながら驚いたのは、13条の箇条書きに近い(読むのに5分もかからない)ものだというのに、学生の頃に全文を見る機会がなかったこと
単なる不勉強で、他の皆はしっかり学習していたのかもしれないけれど
これを読むと当時の状況が如何に決定的だったのかがよくわかる
本作で
若い陸軍少佐(松阪桃李)らが無条件降伏に反対し、最後まで本土決戦を主張するシーンがあるけれど、この内容を伝えることで戦況を理解させることはできなかったのだろうか
また本作には「国体護持」という言葉が頻出する
それは国体を守ること
国体とは国の形
じゃあ日本の形って?
などなど、観終わってからいろいろ考えるきっかけにもなった
それにしても、国の将来や自らの命を懸ける決断を、こんなにも限られて偏った情報をもとに行わなければならなかったという事実に心が痛む