無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

569. 東京難民

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引用元:eiga.com

 

2014年の作品

 

 

地方から上京して呑気な大学生活を送っていた修(中村蒼

 

ある日、教室に入ろうとすると入室カードが作動せず、学生課に問い合わせると

 

授業料未納のため除籍されています

 

と言われてしまう

 

慌てて確認したところ、父親が借金を抱えて行方不明になっていることを知る

 

アパートも追い出され、ネットカフェに泊まりながら日雇いのバイトで食いつないでいたところを瑠衣(山本美月)という魅力的な女性に声を掛けられ、一緒に入ったホストクラブで法外な料金を請求されてしまう

 

ネットカフェに泊まるお金もなくなった修は、その店のホストとして寮に寝泊まりしながら働くことになる

 

慣れない仕事に最初は苦労するも、瑠衣が連れてきた看護婦の茜(大塚千弘)が修を指名してくれるようになる

 

ところが、やっと日々の暮らしが安定し始めたと思った時に、瑠衣が店へのツケ200万を残したまま失踪してしまう

 

 

 

大学除籍 → アパート退去 → ティッシュ配り → 治験(臨床試験)のバイト

 

という流れまではまるで体験者の再現ドラマ風だったけれど、ホストクラブで働き始めて、先輩ホストや茜、瑠衣などとの繋がりが描かれてからグッと映画らしくなる

 

 

格差社会の階段を下り続けるストーリー

 

失業率の低い日本でも、階段の踏み外し方によってはリカバリーが難しいことがよくわかるし、住所が無くなることのインパクトと、そこが「引き返せないポイント」だということが伝わってくる

 

 

 

明日は、「パラサイト 半地下の家族」に影響を与えたあの作品を