引用元:eiga.com
「蕎麦 と うどん、どっちが好き?」
同じくらい好きな者としては、困ってしまう質問
という個人的な事情を抜きにしても、「この質問には無理があるなあ」と感じる
その理由は、蕎麦については(ご当地の特徴はありつつも)ある程度のレベル感を保っている印象があるけれど、うどんについてはバラつきが大きく、出身地によって思い浮かべるうどんに違いがあり過ぎる
例えば、20年くらい前までは、関東で讃岐うどんを食べられる機会は限られていた
味覚の発達のピークは3~4歳で、10歳頃までの味の記憶が、その後の味覚の基礎になると言われていることを考えると、質問に比較的フェアに答えられるのは、30代以下の人ということになる(?)
関東の従来のうどん(濃い目出汁に、固目の麺)が大好きという意見もあるだろうし、群馬の水沢うどんや、愛知の味噌煮込みうどん、大阪のかすうどん等々、各地に美味しいうどんがある
そして、蕎麦の方も、岩手のわんこそば、東京の深大寺そば、長野の信州そば、島根の出雲そば、と挙げればキリがない
この質問は、東京 vs. 大阪という、負けられない戦いに置き換えられてしまいがちだけど、小さな国の中で喧嘩などしないで、仲良く郷土自慢していただきたい
2006年の作品
経緯も映画館もすっかり忘れてしまったけれど、公開時に劇場で鑑賞
世界的なコメディアンになる夢を持ってアメリカに旅立った香助(ユースケ・サンタマリア)は、夢破れて地元香川に戻ってくる
昔の仲間たちは優しく迎えてくれるも、元から折り合いの悪かった製麺所を営む父親には笑顔も無く、借金だけを抱えて戻ってきた息子に厳しく接する
そんな傷心の香助が母親の墓参りに行こうとしたところ、途中でガス欠になり、山中で往生してしまう
途方に暮れていると、道に迷って同じように困っている女性(恭子、小西真奈美)に出会う
他に働く宛ての無い香助は、旧友の庄助(トータス松本)から、恭子が働いているタウン情報誌の会社を紹介してもらい、そこで働くことにする
90年代(その少し前)から徐々に讃岐うどんがブームになり、2000年代にはチェーン店が東京にも進出
ちょうど本作公開の頃がそのピークだったろうか
その前後に四国を旅行する機会があり、レンタカーで山の中にある、うどん屋さん巡りをしたのが懐かしい
明日は、函館に住みたくなる映画をご紹介