
引用元:filmarks.com
2013年のフランス映画
舞台俳優のルイ(ルイ・ガレル)には妻と幼い娘が居る
演技の腕前は認められてはいるものの、稼ぎは少なく、生活は妻の収入に頼っている
そんな中、ルイは俳優仲間の若生女性クローディア(アナ・ムグラリス)と恋仲になり、家を出て行く
娘はルイが家を出てからも父親に懐き、やがてクローディアと三人で出かけるようになる
クローディアはルイとの生活に当初は幸せを感じながらも、なかなかチャンスが巡ってこない俳優業にも、ルイと生活することで更に狭く、そして暗く感じられるようになった部屋に耐えられず、取り乱すことが増えてしまう
如何にもフランス映画
という表現を避けることが難しい、日本人にとっては「自由」に対する感覚のすり合わせを求められる作品
クローディアとも仲良くなる娘は、いろいろ細かいことを言う母親よりもクローディアに憧れるのか、或いは「大人の事情も理解できるのよ」という見栄を張っているのか、とても良い子にしている(母親とも仲良くしている)
そんな娘のお陰もあって、自分の引き起こした騒動も丸く収まりそうな状況に満足している風なルイがとても痛々しい
印象的だったのは、初めて三人で出かけた時に「キャンディを買って」とねだる娘に対して「贅沢はいけないよ」と窘めるルイを見ていたクローディア
その後、通りに停まっていたキャンディー屋の車の脇をルイが通り過ぎた直後、クローディアはサッと一本くすねて娘に手渡す
美味しそうにキャンディをなめている娘に気付いたルイは、娘を叱り、クローディアにも小言を言い始める
万引きは良くないし、父親としてしっかり叱ることも大切だけど、ルイの行いがとても無粋に感じられるこのシーンは、(叱られた後のふたりの行動も含めて)三人の性格と置かれている状況をとても自然に巧く描いている風に感じられた
まったく状況は違うけれど、父親の性格をよくわかる落語の初天神(父親が息子にみたらし団子を買い与える噺)を思い出す
明日は、イスラエル映画をご紹介