
引用元:eiga.com
久しぶりのハンガリー映画
他国との合作を除けば「心と体と」以来かもしれない
約56万人もの自国のユダヤ人が虐殺された、終戦直後のハンガリーが舞台
両親をナチスドイツに奪われたのではなく、まだどこかに生存していると頑なに信じている少女クララ(アビゲール・セーケ)
保護者として面倒をみてくれている叔母にも心を開くことが出来ず、学校でも友達を作ることも無く孤立していた
叔母に連れられて来た、小さな病院で会った医師アルド(カーロイ・ハイデュク)にも生意気な態度で接するが、それを叱るでもなくまた突き放すでもない彼に興味を示し、自ら心を開いていく
16歳の少女と、42歳の(同じく家族を失った)中年男性が、支え合いながら、少しづつ日常を取り戻していく
しかし周囲はふたりの関係を如何わしいものと誤解し、またロシアが徐々にハンガリーに影響を及ぼし始め、再び息苦しい生活に引き戻されてしまう
終戦直後の、生き残った人たちの苦しみが、日常レベルで伝わってくる作品
淡々と落ち着いたトーンながら、退屈でも虚無でもなく、日々を丁寧に生きている人たちの様子が美しく映る
明日は、当初17歳以下は鑑賞禁止だった作品をご紹介